<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2018年10月22日

【物 流】JR貨物 平成30年度上半期輸送動向 災害により多大な影響


日本貨物鉄道(JR貨物)の平成30(2018)年度上半期の輸送動向が発表された。
同期は災害等(6月 大阪府北部地震、7月 平成30年7月豪雨、8月〜9月 台風の接近、9月 北海道胆振東部地震)の影響により、高速貨4,929(前年675)本、専貨78(前年8)本が運休した。
特に平成30年7月豪雨では、中国・四国地区で多数の路線災害が発生したことで、山陽線・予讃線・伯備線が不通となった。山陽線においては、トラック・船舶による代行輸送及び伯備線・山陰線・山口線を経由した迂回運転を実施した。
 
コンテナの上半期本年実績は9,268千トン(前年実績10,995千トン 前年比15.7%減)となった。品目別においても全品目で前年を下回った。一部詳細は以下の通り。

<山陽線不通の影響により、九州向け発送が大幅減少となった品目>
・積合せ貨物1,191千トン(同実績1,389千トン 同比14.2%減)
・自動車部品336千トン(同実績421千トン 同比20.3%減)
・食料工業品1,700千トン(同実績1,951千トン 同比12.8%減)

<中国・九州地区を拠点とする工場からの発送が滞り減少となった品目>
・紙・パルプ1,199千トン(同実績1,480千トン 同比19%減)
・化学工業品859千トン(同実績1,044千トン 同比17.7%減)
・化学薬品600千トン(同実績725千トン 同比17.2%減)

車扱の上半期本年実績は3,976千トン(同実績3,962千トン 同比0.4%増)となった。品目別の一部詳細は以下の通り。

・石油2,620千トン(同実績2,603千トン 同比0.6%増)
各地で観測史上最高気温を記録する等、夏季の気温が非常に高く推移したことによる、ガソリンの消費量の増加。
・セメント・石灰石664千トン (同実績632千トン5.0%増)
需要堅調に伴い増送。

コンテナと車扱の合計は、13,245千トン(同実績14,957千トン 同比11.4%減)となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者