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2018年10月16日

【環 境】鹿島 低炭素型コンクリート「ECMコンクリート」を土木構造物に初適用


鹿島は、平成26(2014)年に開発した低炭素型コンクリート「ECMコンクリート」を、福岡県で施工中の新日鐵住金八幡製鐵所内の小倉地区東Aバースクレーン基礎補強土木工事において、基礎補強部分の増厚部に約140平方m適用した。ECMコンクリートの土木構造物への適用は初めてで、CO2排出量を削減しつつ、高い耐久性を有する構造物が構築することができた。

NEDOプロジェクトにおいて1大学7社で共同開発したECMコンクリートは、普通セメントの代わりに高炉スラグ微粉末を60〜70%使用することで、一般的なコンクリートに比べ製造時のCO2排出量を60%程度低減する。高炉スラグ微粉末が水和反応することで表面が緻密化して遮塩性が高くなり、塩害による鉄筋腐食に対する寿命が1.5倍となることから、岸壁上に構築されるコンクリート構造物に有効であると判断し、当該工事に適用することとなった。なお、CO2排出量の削減と高い耐久性を両立するECMコンクリートは、ひび割れ抵抗性にも優れており、発熱量が少ないことから部材断面が大きいマスコンクリートにも適している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】