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2018年10月15日

【環 境】富士通セミコンダクター バッテリーレス電子ペーパータグ新技術を開発


富士通セミコンダクターは、E Ink Holdingsと共同で、電子ペーパーディスプレイの表示をUHF帯無線給電により、バッテリーレスで書換えることが可能な技術を開発した。近接通信のNFCと違い、このUHF帯の技術を使用することにより、従来密着のみであったデータ書換え時の通信距離を大幅に改善し、電子ペーパーとUHF帯RFIDを組み合わせた新たなアプリケーションの創造が期待できる。

このバッテリーレス電子ペーパータグ新技術は、富士通セミコンダクターのバッテリーレスソリューション向けの UHF帯 RFID LSI「MB97R8110」によって実現されている。また、MB97R8110のユーザーメモリ領域には、不揮発性、高速書込み、低消費電力を特長にもつFRAMを使用している。

従来の電子ペーパータグは、あらかじめ内蔵メモリに保存されたデータを表示するだけだったが、FRAMを使用することで、画像データを任意に転送かつ短時間で書換えることを可能としている。

この新技術を電子タグや物流ラベルに適用することで、離れた位置から目に見える情報の書換えが可能となり、さらにUHF帯 RFIDの通信距離で商品情報などのデータの一括読み出しが可能なため、作業時間の短縮と利便性の向上を実現することができる。また、紙のタグの場合、使い捨てになるが、電子ペーパーは何度でも利用することができるため、環境・資源保護にも貢献できる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】