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2018年10月01日

【流 通】三井住友銀行 AIを活用した企業の業況変化検知システムの導入・外部販売


三井住友銀行はJSOLと共同開発した、AI 活用による「企業の業況変化検知システム」の利用と外部企業向け提供を2018年度中に開始する。

三井住友銀行では、同システムの利用により、取引先企業の業況変化をより早く検知する可能性が高まり、当該企業への事業支援・改善に向けたプロアクティブな提案を行うなど、より高い付加価値の提供が可能になる。

なお、三井住友銀行が同システムに係る著作権の使用を JSOL に許諾し、JSOL が金融機関を中心とした外部企業向けに、営業、導入、保守を行う。

三井住友銀行では、2017 年 2 月より、企業の業況変化検知システムの研究・開発を、自行の銀行業務ノウハウとJSOLのAI技術力を融合し、Google Cloud Platformの開発環境にて進めてきた。

その後実施した実証実験・試行の結果、現在導入中の、財務データを使用した業況変化検知システム(以下「既存システム」)と比べ、より精度が高く、より早いタイミングで業況変化を検知できたことから、企業の業況変化検知システムを追加導入する。

また、企業の業況変化検知システムは、三井住友銀行に限らず、他の金融機関における業務品質の向上に資するものと考え、共同開発した JSOL が外部企業向けに提供することとなった。

既存システムでは、取引先企業の決算書等、財務データを用いた業況変化を検知する仕組となっており、期中の業況変化をタイムリーに予測することは容易ではなかったが、企業の業況変化検知システムでは、AIが取引先企業の口座情報の動きを分析しており、より早く業況変化を検知することが可能になる。

また、JSOLでは、企業の業況変化検知システムをNTT データが提供する OpenCanvas上のクラウドサービスとして提供予定であり、金融機関を中心とした導入企業における導入費用の低減も企図している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通