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2018年09月28日

【流 通】ダイキン工業 業務用空調機管理をサポートするアシスネットサービス発売


ダイキン工業は、空調機の運転データの収集に適したLPWA(※1)を活用し、フロン排出抑制法に基づく点検や、空調機の運転異常通知、累積運転時間の把握など、ビルや商業施設における空調設備の維持管理を低コストでサポートする『アシスネットサービス』を2018年11月1日から発売する。

2015年4月にフロン排出抑制法が施行され、ビルや商業施設などのオーナーに、業務用空調機のフロンガス漏洩を予防する点検が義務付けられている。具体的には、保有する空調機をリスト化し、運転音の異常や外観の損傷、熱交換器の錆の有無等の項目を3ヶ月ごとに確認する「簡易点検」や、有資格者による3年に1回以上(※2)の「定期点検」の実施が必要になっています。また、空調機ごとの「点検・修理履歴の保管」や、フロンガスが一定以上漏洩した場合には「所管大臣への報告」なども義務付けられている。

これらの義務付けは、地球温暖化防止の観点から極めて重要である一方、設備管理の専任担当者を持たない中小規模のビルや店舗では、従業員の労働環境の保全や顧客満足度を維持するための日常的な空調設備の維持管理業務に加わる工数となっており、その負担の軽減が求められている。

ダイキン工業は、フロン排出抑制法の施行にあわせてスマートフォンWEBアプリ『ダイキンフロン点検ツールDfct』(※3)を展開し、管理台帳作成、点検時期のメール通知、点検手順のナビゲートなど無償で簡易点検のサポートを行ってきた。『アシスネットサービス』では、これまでの簡易点検のサポートに加え、同社のサービスエンジニアによる定期点検も実施し、フロン排出抑制法に伴う点検を総合的にサポートする。また、低コストで通信できるLPWAの通信デバイスを室外機に取り付けることで、空調機の運転データを自動で収集し、空調機に異常があった場合の管理者へのメール通知や、圧縮機ごとの累積運転時間をもとにした室外機ごとのメンテナンス時期の通知など、通常の空調設備管理にかかる工数も削減する。同サービスを通じて「フロン排出抑制法」への対応や空調設備の管理業務の効率化をめざす。

※1 LPWA(Low Power Wide Area)
IoT/M2Mに適した省電力・長距離通信を実現する省電力広域無線通信の呼称で、低コストで広範囲をカバーできるネットワークサービスのため、機械の運転状況など容量の少ないデータの通信に適している

※2 定期点検の対象は圧縮機出力7.5kW以上。圧縮機出力50kW以上の場合は1年に1回以上の定期点検が必要

※3 フロン排出抑制法に伴う簡易点検や記録保管などをサポートする目的で、2015年10月15日から当社がWEB上で無償配布しているスマートフォン用アプリ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通