<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ次のエントリ >>
2018年09月25日

【知 識】オリックス 中国の大手国有企業「首鋼集団」と戦略提携


オリックスは、中国・北京市政府が株式を100%保有する首鋼集団と、中国国内におけるインフラ運営をはじめとする多角的な事業分野での協業を目的とした戦略提携合意書を締結した。

首鋼集団は鉄鋼事業を祖業とし1919年に設立された国有複合企業で、1990年代より事業の多角化を進め、現在では鉄鋼・鉱山事業に加え、銀行、リース、投資ファンド運営の金融サービス事業や、駐車場、病院運営の都市インフラ事業、環境関連事業などを展開している。

今回の提携による取り組みの第一弾として、北京市などで駐車場の運営・管理事業を手掛ける上場子会社の首長国際企業に対して出資した。香港の ORIX Asia Capitalを通じて、首長国際企業の第三者割当増資を引き受け、発行済み株式(増資後)の6.3%を取得した。

中国では政府の自動車産業活性化策により、自動車の保有台数は直近10年で年率10%以上で伸長し、2017年12月末時点で2億1,700万台(※)に到達している。一方、駐車場料金を安価に抑える規制などにより駐車場の供給が不足し、路上駐車などの社会問題が発生し、2022年には約2.2億台分の駐車場が不足するとも予測されている。しかし、2015年に料金規制の緩和が行われたことで、駐車場料金設定の自由化による事業者の参入が進み、今後も市場規模が拡大していくことが期待されている。

首鋼集団とオリックスは、今後も両社の得意とする分野でのビジネスノウハウを生かし、環境、医療、介護などさまざまな領域での協業や新規事業の創出、成長が期待される企業への共同投資など、幅広い分野での事業連携を検討をすすめる。

※出典:2017 中国駐車産業発展白書

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識