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2018年08月31日

【物 流】国交省 「ETC2.0車両運行管理支援サービス」を本格導入


国土交通省(以下、国交省)は、トラック等の運行管理を効率化するために、ETC2.0を搭載した車両の走行位置や急ブレーキ等のデータを活用した「ETC2.0車両運行管理支援サービス」を本格導入する。データ配信は平成30(2018)年8月30日から開始する。

国土交通省では、バスやトラックの生産性向上をはじめ民間での新たな交通サービスの創出を促進するため、ETC2.0データの官民連携による活用に本格的に着手することとしており、「生産性革命プロジェクト」にも位置づけている。このうち、トラック等の運行管理について、ETC2.0データの活用により効率化を図るサービスの提供に向けて、検討を実施してきた。

ETC2.0車両運行管理支援サービスは、運行管理の効率化やドライバーの安全確保等を目的に、物流事業者にETC2.0で収集される車両の位置情報等のデータを提供する社会実験を平成28(2016)年2月より実施している。今回、サービス提供を行うために道路新産業開発機構を配信事業者として、本格導入することとなった。

日本路線トラック連盟によると、主要産業の配送センターにおける到着から荷役開始までの時間を調査したところ。約半数の事業者において1時間以上の荷待ち時間が発生していた。

ETC2.0車両運行管理支援サービスを活用することで、物流事業者はリアルタイムなトラックの位置情報を得られるため、荷主先への正確な到着時間を予測することができ、荷待ち時間の短縮を行うことが可能となる。また、急ブレーキ情報等により運転の危険箇所をピンポイントで特定できるため、ドライバーの安全確保にもつながる。

ETC2.0車両運行管理支援サービスでは、ETC2.0を搭載した特定の車両の走行位置や急ブレーキ等のデータ(特定プローブデータ)を抽出して配信事業者に提供し、配信事業者は特定プローブデータをサービス事業者ごとに仕分け、配信する。データを受け取ったサービス事業者は、特定プローブデータの加工・表示を行い物流等事業者に配信し、受領したデータをもとに車両運行管理に活用する。

特定プローブデータは当該車両が関係するサービス事業者、物流事業者のみに提供され、各事業者は特定プローブデータを車両運行管理以外の目的には使用しないこととなっている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| IT関連