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2018年08月09日

【知 識】積水樹脂とパナソニック 暑さ対策システムの共同開発に合意


積水樹脂とパナソニックは、夏季の屋外暑熱対策システムの共同開発で合意した。積水樹脂が強みを持つシェルター技術と、パナソニックが強みを持つ屋外にクールスポットを形成する技術を基に、より高い冷却・暑熱対策効果を発揮する暑さ対策システムを共同で開発する。

都市化の進展に伴って、都市部の気温が周囲よりも高くなるヒートアイランド現象が社会課題の1つとして深刻化している。身体的負荷の増大に加え、屋外への外出控えや日中のエネルギー消費量増大など経済活動面からも、暑さ対策の重要性が高まっている。

積水樹脂はバス停や通路、駅前広場などパブリックユースにおいて、さまざまな形状や機能を持った数多くのシェルターの設置実績があり、雨や日射をさえぎることで快適な生活空間を提供している。さらに、雨や経年変化の影響を受けやすい屋外での使用が可能な、耐候性・耐水性に優れた人工木の技術を有している。パナソニックは屋外のオープンスペースでも横風の影響を受けにくいクールスポットを形成するミスト式冷却機「グリーンエアコン」を開発し、2016年から実証実験を通じて効果や快適性を検証してきた。

都市部においては、太陽からの日射、地表面からの赤外放射、建物壁面からの赤外放射の3要因によって人の体感温度が決まるため、日よけと壁面緑化を組み合わせるなど複合的な対策が必要になる。そこで、積水樹脂の輻射熱を抑え日射をさえぎる人工木ルーバー、水分に長年晒されても影響を受けない高耐食塗装を用いた日よけパーゴラと、パナソニックの「グリーンエアコン」に搭載されている極微細ミスト「シルキーファインミスト」による気化冷却技術、およびトルネード型「エアカーテン送風」による冷却空間保持技術とを組み合わせ、遮光しながらミストによる冷却を行うことで、より高い冷却、暑熱効果を実現するシステムを共同で開発する。今後両社は共同で設計開発を行い、2018年春を目途に製品化し、両社の販売ルートを通じて販売する予定にしている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識