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2018年07月03日

【知 識】ダイキン工業 AIベンチャーABEJAへ出資 協業を加速


ダイキン工業は、ディープラーニングのビジネスへの応用を専門とするベンチャー企業 ABEJA(アベジャ)が実施した第三者割当増資を引き受け、約3億円を出資する。今回の出資は、ABEJAと中長期的に安定した協業関係を構築し、AIを活用した業務改善・効率化の取り組みを加速させるとともに、新たな空調ソリューションの創出を目的として実施される。

ダイキン工業は、AIによる高度な業務改善・効率化をめざして2016年よりABEJAとの協業に取り組んでいる。具体的には、空調機の修理などサービス業務の効率化を進めています。従来、人が修理に必要な部品を経験やノウハウに基づいて約40万点の中から選定していた業務にディープラーニングを活用することで、AIが膨大な過去データに基づいて適切な部品を提示するシステムを構築した。

AIの活用は、既存の空調業界のビジネスモデルに大きな変革をもたらす可能性があり、ダイキン工業は今後の成長を果たす上で注力すべき領域の1つと考えている。ABEJAの持つディープラーニング技術は、現在取り組んでいるサービス業務に限らず、生産ラインや営業活動などのより広範な業務の改善・効率化に活用できる可能性がある。また、業務改善・効率化のみならず、これまで同社が蓄積してきた空調にまつわるビッグデータを、AIを活用して応用することで、新たな空調ソリューションの創出をめざす。

ダイキン工業は、技術開発拠点であるテクノロジー・イノベーションセンターを中心に、異業種・異分野の技術を持つ企業や大学、研究機関との連携・提携、融合を通じて新たな価値を創り上げる「協創」に取り組んでいる。今後も、新たな外部パートナーとの強固な協業関係を構築するための出資や外部パートナーとのジョイントベンチャーの設立なども視野に入れながら、オープンイノベーションの取り組みを加速させていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識