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2018年06月25日

【アジア】JFEエンジニアリング シンガポールにイノベーションセンターを開設

JFEエンジニアリングは、次世代の廃棄物処理技術の研究を目的とし、シンガポール・クリーンテックワン(※1)にイノベーションセンターを開設した。同社が海外で研究拠点の設立するのは初めて。

JFEエンジニアリングは、同イノベーションセンターにおいてシンガポール南洋理工大学(以下、NTU)とともに締結している共同研究契約に基づき、同国にて建設中のシャフト式ガス化溶融炉を活用して研究開発を実施する。主な研究開発の内容は以下の通り。

・バイオマス燃料を用いた灰溶融技術の実用
・一般廃棄物と他焼却場で発生した灰の同時処理および再資源化
・再生資源であるスラグの品質調整と用途開発

シャフト式ガス化溶融炉は、ごみを高温でガス化・溶融することにより、灰を排出することなくスラグやメタル等の再生資源に転換できる特長を有している。国土の狭いシンガポールでは、政府が最終処分量の減容化を積極的に推進されており、ガス化溶融炉は、これまで埋め立て処分されていた灰を再資源化できる次世代の廃棄物処理技術として大きく注目されている。これらの研究開発を通して、同社はシンガポールでの廃棄物処理の高度化と循環型社会の形成に貢献をしていく。

※ シンガポール・クリーンテックワン
共同研究パートナーであるNTUが拠点を置く、環境関連の先導研究組織が多数入居するビルの名称

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア