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2018年05月21日

【知 識】大和証券グループ本社とクラウドワークス 資本業務提携を締結


大和証券グループ本社は、クラウドワークスによる第三者割当増資の一部を引き受け、同社と資本業務提携を締結することを決定した。

大和証券グループ本社では平成30(2018)年度からスタートした新中期経営計画「“Passion for the Best”2020」において、伝統的な証券ビジネスを核としながら、異業種含む外部企業との連携によるハイブリッド型総合証券としての「新たな価値」創出を目指している。平成30(2018)年4月には、FinTechをはじめとする最先端のテクノロジーを活用した次世代金融サービスを創出、展開していくための戦略的子会社としてFintertechを新たに設立するなど、デジタル・ネイティブ世代の顧客への対応をグループを挙げて強化している。さらに、同社グループでは平成19(2007)年から「19時前退社」の励行、女性が働きやすい制度の拡充など、「働き方改革」を世に先駆けて実施し、時代をリードしてきた。

一方、クラウドワークスは平成23(2011)年11月の設立以来、仕事依頼主と仕事を請け負う個人(クラウドワーカー)をインターネット上でマッチングし、仕事の受発注が出来る日本最大級のクラウドソーシングプラットフォームを提供しており、平成29(2017)年4月末時点でグループ累計190万人以上のクラウドワーカーを擁するサービスに成長している。このような新しい働き方を選ぶ個人が社会的にも増加していく中、会社員に比べ個人事業主は社会的信用が低く、既存の金融サービスでは資金調達の機会が得られにくく、安定した資産形成が困難な状況がある。正社員比率が50%に迫る中(※)、正社員以外の個人の社会インフラはまだまだ未整備な状況だと考えている。

これに対し、クラウドワークスは平成29(2017)年11月16日に公表した中期経営方針において、同社が運営するシェアリングエコノミーサービスを通して得た報酬の実績を個人の信用力として活用する、個人のための新たな金融インフラの構築を目指す「クラウド経済圏」の実現を成長戦略として掲げている。

両社は大和証券グループ本社の持つ金融商品の開発、販売ノウハウを生かし、クラウドワークスの保有する個人ユーザー基盤に向けた資産運用・資産形成を支える商品づくりや、個人の仕事実績を個人の信用力として活かし、新たな資金調達手段の研究・開発における連携の実現に向け、大和証券グループ本社はクラウドワークスが実施する第三者割当増資の一部を引き受け、資本業務提携を締結するに至った。大和証券グループはこの資本業務提携を礎に、「働き方革命」を実践するデジタル・ネイティブ世代のクラウドワーカーの顧客に対する身近な投資機会の提供、そして、貯蓄から資産形成への時代の流れを加速させることを支援していく。

※ 労働力調査 平成30(2018)年3月分

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識