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2018年04月20日

【環 境】JFEエンジ 廃棄物焼却排ガス中の水銀除去新システムを商品化


JFEエンジニアリングは、廃棄物焼却施設の排ガスに含まれる水銀を除去する新システムを商品化し、販売を開始した。

2013年に水銀による環境汚染防止を目的として「水銀に関する水俣条約」が採択された(※1)。わが国ではこれを受けて大気汚染防止法の一部が改正され、2018(平成30)年4月1日より排ガス中の水銀濃度が規制された。

排ガス中の水銀は、その濃度を分析計により計測可能であり、活性炭を吹き込むことで除去される。しかし、排ガスには分析計に悪影響を与える多量のばいじんが含まれているため、従来は水銀濃度に合わせた適切な量の活性炭を吹き込むことが困難であった。このため、ばいじんの影響を受けない分析計の開発と、活性炭の吹き込み量を制御するシステムの構築が課題となっていた。

この課題を解決するため同社は、分析計については日本インスツルメンツ(※2)と共同でばいじん除去機能を有する装置を開発するとともに、変動する水銀濃度に対応し最適量の活性炭をタイムリーに吹き込めるシステムを同社独自に構築した。クリーンプラザふじみ(※3)における約1年間の長期実証試験の結果、最も厳しい新設施設向けの基準値である30μg/立法Nm以下を維持でき、かつ活性炭の使用量を従来から半減させ、コスト削減にも貢献できることを確認した。

※1 2017年8月16日発効
※2 水銀測定装置の専門メーカー
※3 ふじみ衛生組合(東京都三鷹市・調布市)の一般廃棄物処理施設

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】