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2018年04月13日

【環 境】日本電産ASI イタリアにおける「ドック・船舶間電力供給システム」を受注


日本電産家電・産業事業本部産業ソリューション事業(Nidec Industrial Solutions、以下NIS)に属する同社子会社日本電産ASI(Nidec ASI S.pA.、以下NASI、イタリア国ミラノ市)は、イタリアの西リグリア海港湾システム管理公社との間で、ジェノバ港における「ドック・船舶間電力供給システム」の設計・設置の大型案件(契約額8百万ユーロ)を受注し、契約を締結した。このシステムは、ドックと国内電力網を接続し、ドックから係留中の船舶に電力を供給する最新式電力供給システムで、汚染物質排出及び騒音の源となる係留中の船舶エンジンによる発電を不要とする。

今回のジェノバ港でのプロジェクトにおいて、NISは2台の6メガボルト・アンペアの静的周派数変換システム(合計12メガボルト・アンペア)と共にスウィッチボードや低圧・中圧変圧器等の付随部品・ケーブル工事を同時に受注した。このシステムは船舶毎に相違する電圧や周波数に適宜対応することを可能にし、ジェノバ港の今後10年間の需要に対応する。

NISの持つこの技術は市場での評価も高く、今回の公開入札においても港湾環境汚染対策・エネルギー節減の両面で最高の評価を受けて受注に結びつけた。同システムの導入によりジェノバ港は平成15(2003)年EU環境勧告に対応するだけでなく、平成37(2025)年導入予定の新EU港湾環境指令をクリアし、SOx NOx CO2やPMの排出量が軽減され周辺住民の健康に資するうえ、騒音についても大幅な軽減を図ることができる。

NASIは既に同件と同様のシステムをイタリア国内外の港湾で多数納入している。イタリアでは、リボルノ港・ムッジャーノ港・ラスペツィア港・タラント港(イタリア海軍専用港)等で実績を重ね、国外ではツーロン港(フランス)・ロサンゼルス港(米国)・ジュノー港(アラスカ)やイェーテボリ港(スウェーデン)で環境汚染物質排出量の大幅な削減に貢献してきた。NISは今後とも環境汚染対策に資する製品・システムを開発・納入し、全世界レベルでの環境問題対策の一助となることを目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】