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2018年03月20日

【物 流】JR貨物  30年以上ぶりに基本運賃を改定


日本貨物鉄道(JR貨物)は、「基本運賃」の基礎となる「貨物賃率表」を30年以上ぶりに改定する。

同社の鉄道貨物運賃は、「貨物賃率表」によって発着駅間の「運賃計算キロ程」に応じた「賃率」を求め、それに貨物の重量に基づき算出した「運賃計算トン数」を乗じて計算したものを「基本運賃」としており、これに輸送条件等に応じた割増割引を行い、最終的な運賃としている。

「貨物賃率表」については、「コンテナ貨物賃率表」は昭和57(1982)年4月、「車扱貨物賃率表」は昭和60(1985)年4月に改定を行って以来、同一の貨物賃率表が適用されてきた。

しかし、昨今の日本全体における労働力不足を受け、同社に対する輸送ニーズが増加していることに加え、AI、IoTをはじめとする第4次産業革命の進展等による環境の変化への対応も急務であるとしている。

これに伴い、引き続き良質な物流サービスを提供しながらも、質の高い労働力の安定的な確保、新技術の導入、設備投資の促進等、次世代に備えることを目的に、「貨物賃率表」の賃率を変更し、基本運賃が改定されることとなった。

「車扱貨物賃率表」は、発着駅間の距離が5kmまで、40kmまで、75kmまでが9.9%、3,000km以降50kmまでごとに加算される料金については10.1%、それ以外が10.0%の引き上げとなる。「コンテナ貨物賃率表」は、発着駅間の距離が25kmまでが10.1%、その他が10.0%の引き上げとなる。

「貨物賃率表」を変更した基本運賃の改定は、平成30(2018)年10月1日を予定としている。

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投稿者:gotsuat 09:45| 物流事業者