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2018年02月27日

【環 境】トヨタ ネオジム使用量を大幅に削減したモーター用の新型磁石を開発


トヨタは、世界で初めての新型磁石「省ネオジム耐熱磁石」を開発した。省ネオジム耐熱磁石は今後急速な拡大が予想される電動車に搭載される高出力モーターなど様々なモーターに使用されるネオジム磁石において、レアアース(希土類元素)であるネオジムの使用量を削減したうえで、高温環境でも使用可能な性能を確保した。

省ネオジム耐熱磁石は、高耐熱ネオジム磁石に必要なレアアースの中でも希少なレアメタル(希少金属)に分類されるテルビウムやディスプロシウムを使わないだけでなく、ネオジムの一部を、レアアースの中でも安価で豊富なランタンとセリウムに置き換えることでネオジム使用量も削減した。しかし、ネオジムは、強力な磁力と耐熱性を保持する上で、大きな役割を占めており、単にネオジム使用量を削減しランタンとセリウムに置き換えただけでは、モーターの性能低下につながるため、新技術の採用することによって、ネオジムを最大50%削減しても、従来のネオジム磁石と同等レベルの耐熱性能を持つ磁石を開発することができた。

省ネオジム耐熱磁石は、自動車やロボットなど様々な分野でのモーター使用の拡大と貴重なレアア−ス資源の需給バランスを保つのに役立つことが期待される。今後は、自動車やロボットなど様々な用途のモーターへの早期採用を目指すと同時に、さらなる高性能化や商品への適用評価とともに量産技術の開発も進めていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み【機関】