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2018年02月15日

【環 境】住友林業 木造超高層建築の開発構想W350計画始動


住友林業は平成30(2018)年2月20日に会社設立70周年を迎える。この節目の年に、1691(元禄4)年の創業から350周年を迎える2041年を目標に高さ350mの木造超高層建築物を実現する構想W350計画をまとめた。高層建築物の木造化・木質化と街を森にかえる環境木化都市の実現を目指す。この構想計画は同社研究開発機関の筑波研究所が中心となってにまとめられた。建築構法、環境配慮技術、使用部材や資源となる樹木の開発など未来技術へのロードマップとし、木造建築物の可能性を広げていく。

この建物は木材比率9割の木鋼ハイブリッド構造で、木材と鋼材を組み合わせた柱・梁の構造に鉄骨制振ブレース(筋かい)を配置するブレースチューブ構造(※)とし、建物の一番外側は四周をぐるりと回るバルコニー状のデザインとする。バルコニー部分は超高層建築物でありながら新鮮な外気と豊かな自然、木漏れ日に触れられる空間を目指す。地上から建物のバルコニー部分を経由して高層階まで連続する緑は、都市での生物多様性を育む景観となる。建物内部は純木造とし、木のぬくもりややさしさを感じる落ち着いた空間とする。
 
※ブレースチューブ構造
柱・梁とブレースにより筒形の殻(ブレースチューブ)を構成する構造システム。柱や梁などで組まれた軸組に対角線状にブレースを入れることで、地震・風などの横からの力に対して建物が変形するのを防ぐ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み【機関】