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2018年02月09日

【知 識】三重大学とロート製薬 三重県の地域活性化への貢献のため共同研究を締結


三重大学とロート製薬は、アカデミアの知見と製薬会社のノウハウを融合し三重県の地域活性化に取り組む為に共同研究を締結した。

三重県は全国で肥満度が最も低い県で、健康寿命も女性全国8位、男性全国10位(※1)と健康で長生きの県となっている。その三重県人の生活を支えてきた三重県固有の素材はシャクヤクなど約100種類ほどあり、古来より健康に良いと言われてきた。今回の共同研究では、この三重県独自の食品素材が何にどう良いのかその機能性を探索していく。特に三重県が生んだ野呂元丈や丹羽正伯などが作りあげた「本草学」(※2)を現代に合わせて研究し、新しい健康学を確立していく。そして、2020年2月にオープン予定の三重県多気町の複合施設『アクアイグニス多気』(※3)は本草学を施設コンセプトの1つとし、学問の発信や薬草湯や健康商品などを提供していきたいと考えているという。三重大学はゼブラフィッシュの研究分野において世界に先駆けた研究機関の一つであり、短期間で有効な結果が出る様々な疾患・予防モデルを有しており、また、ゼブラフィッシュを使用してロート製薬の独自開発素材の探索研究を行うことで、ロート製薬の独自素材に新たな機能性を付加していく。


※1 出展:厚労省2015年調査

※2 本草学
元来は疾病治療に使用する薬物(動植物、鉱物)を研究する学問。中国に発達し、『神農本草経』が最古の本草書とされる。日本では奈良時代以来、本草学に関する書物が読まれており、10世紀には『本草和名』という、本草の和名を漢名と対比した書物が編纂された

※3 アクアイグニス多気
温泉リゾートを手掛けるアクアイグニスとイオンタウン、ロート製薬、ファーストブラザーズ、第三銀行らが設立した合同会社「三重故郷(ふるさと)創生プロジェクト」の一環。三重県多気町で、約119ヘクタールの用地に食や健康などをテーマにした滞在型複合施設「アクアイグニス多気」を2020年2月にオープン予定

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識