<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2018年01月17日

【流 通】竹中工務店 五感レスポンス・ウェルネス・システムを開発


竹中工務店は、センサーで認識した人の動きに応じて、映像や、音、香り、風などが連動して人の感覚を刺激することで、楽しみながら身体活動を促進できる「五感レスポンス・ウェルネス・システム」(特許登録済)を開発した。
 
五感レスポンス・ウェルネス・システムの特徴は、イメージセンサーが人物を捉え、その人物のシルエットに併せて、自然や動物などの映像を壁などの空間に投影する。人物の動きに連動して、蝶や鳥などのイメージが反応して動き出し、風が吹き、香りが流れ、音が鳴り、それらが人の感覚を刺激する。竹中工務店は、人が「自分の動きに応じて受ける五感の刺激」を「五感レスポンス」と呼んでおり、「心地よさ」「安心感」「癒し」など五感レスポンスのもたらす効果によって、リフレッシュ・運動促進・コミュニケーションの誘発を行うことが同システムの目的。道具を利用せず、手軽にちょっとした時間で体験できるため、人々が日常的に利用するさまざまな空間に設置することで、継続的に効果を得られる。高齢者を対象とした効果検証実験では、体験後のポジティブ感情の増加が確認されており、リフレッシュやコミュニケーション誘発の効果が期待できる。

少子高齢化の急速な進展に伴い、社会保障費の拡大を抑制するため、健康寿命を延伸することが国の大きな課題となっている。このような背景のもと、同社は健康社会の実現を空間・まちづくりの面から追及する「健築(R)」(※)を提唱し、取り組みを続けており、五感レスポンス・ウェルネス・システムはその一環として開発された。建物の廊下や休憩スペースなど、人が日常的に利用する空間に設置することで、継続的に健康を増進することが期待できる。

※「健築」
人と建築が寄り添うことで健康的な環境を実現することを目的とし、空間・まちづくりからの行動変容・健康増進を目指す取り組み

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通