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2017年12月26日

【環 境】東芝エネルギーシステムズ CO2分離・回収設備建設をバイオマス発電所で開始


東芝エネルギーシステムズは、火力発電所から排出されるCO2を分離・回収する大規模な実証設備の建設工事を平成30(2018)年2月に開始する。

CO2分離・回収設備の機器の納入、据付、試運転を経て平成32年(2020)年の夏に実証運転を開始し、技術、性能、コスト、環境影響等の評価を行うとともに、クリーンなエネルギーの創出への取り組みを強化していく。

この実証設備は、グループ会社であるシグマパワー有明の三川発電所(出力5万kW)から1日に排出されるCO2の50%にあたる500トン以上のCO2を分離・回収することができる。これは、日本で初めて火力発電所から排出されるCO2の50%以上を回収可能な設備となり、また、三川発電所は現在パーム椰子殻を主燃料としたバイオマス発電を行っており、バイオマス発電所の排出するCO2を分離・回収する世界初の大規模設備となる予定となっている。

東芝エネルギーシステムズは、平成21年(2009)年以来同発電所内に建設したCO2回収量10トン/日規模のパイロットプラントでCO2分離回収システムの開発、改良、実証を積み重ね、実際の火力発電所におけるシステム性能を実証するとともに、運転性、運用性、保守性についての検証を進めている。平成28(2016)年には、世界で初めて清掃工場で商用利用される同社製CO2分離回収プラントが佐賀市で稼動するなど、火力発電所の排ガスをはじめ、多種多様な排ガスへの分離・回収システムの適用も目指している。

同設備は、環境省の「環境配慮型CCS実証事業」としてみずほ情報総研をはじめとする13法人で採択された事業の一環として建設するもので、CO2分離・回収実証設備の設計・建設を東芝エネルギーシステムズが担当している。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 環境