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2017年12月11日

【流 通】えひめ森林発電 松山バイオマス発電所を竣工


えひめ森林発電は、木質バイオマス発電所「松山バイオマス発電所」が、2017年11月に竣工した。営業運転は2018年1月を予定している。同社は、豊田通商のグループ会社 エネ・ビジョンにより2015年1月に設立された

日本における2030年の電源構成(エネルギーミックス)は、22〜24%程度を再生可能エネルギーとし、そのうち3.7〜4.6%はバイオマスでの発電を目指している。バイオマス発電は、従来使用されていない、または廃棄されていた資源を使用して発電を行う。木質バイオマス発電もその一つであり、森林保全・整備のために行う間伐や伐期を迎えた樹木の伐採で発生する端材・切捨て間伐材を利用する。また、木質バイオマス発電には次の2つの特徴がある。

[1]風況など天候に左右されにくい、安定電源であること
[2]直接雇用を生むだけでなく、地域への経済波及効果があること(継続的な燃料供給のための端材収集業や木材チップ加工事業など)

松山バイオマス発電所は木質バイオマスのみを燃料をとし、12.5MWの発電を予定しており、使用する燃料は、主燃料として愛媛県内の間伐材や林地残材を中心とした未利用材を燃えやすくチップ化したものを使用し、一部は輸入材のPKS(パームヤシ殻)を混焼する。県土の7割にあたる約40万1千ヘクタールを森林が占める愛媛県において、林業やチップ加工などの分野で産業の活性化、新たな地域雇用を生み出すとともに、地域と連携を図りながら、環境負荷の低いエネルギーの地産地消の一助を担う。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通