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2017年12月04日

【知 識】「京の再配達を減らそうプロジェクト」実施

京都市、パナソニック、京都産業大学等が連携し、「大学のまち・京都」における宅配ボックスの実証実験「京(みやこ)の再配達を減らそうプロジェクト」を開始する。

京都市では、宅配便の急増(※1)に伴う環境負荷の軽減や、物流車両の整序化を通じた「歩くまち・京都」のさらなる推進のため、「宅配便の一回受取の促進による再配達の削減」(※2)に取り組んできた。

同プロジェクトは、京都市が主催し、パナソニック、京都産業大学と宅配事業者が協力して実施する。パナソニック製のアパート用宅配ボックス『COMBO-Maison(コンボーメゾン)』合計39台を京都市内5箇所のアパート(合計106世帯)に設置するとともに、京都産業大学キャンパス内にも公共用の宅配ボックスを設置し、約3箇月にわたって利用実態や再配達抑制効果などを調査する。

日本一学生が集中する(※3)「大学のまち・学生のまち」京都(※4)において、インターネット通販等を利用する青少年世代に働きかけ、日中留守でも宅配便を受け取れる手段を提供することにより「環境にやさしいライフスタイル」への転換につなげようという産学公連携による試みで、実証実験の結果は、平成30(2018)年3月頃に公表を予定している。

※1:平成22年から27年までの5年間で電子商取引(EC)は約6兆円(約76%)増加、これに伴う宅配便の取扱個数は5億個(12%増加(出典:経済産業省「電子商取引」実態調査、国土交通省「平成27年度宅配便等取扱個数の調査」)

※2:平成29年3月に改定した「京都市地球温暖化対策計画」において「宅配便の一回受取の促進による再配達の削減」を新たに掲げ、取組を進めていた。

※3:平成29年度学校基本調査(速報値)(文部科学省)によると、人口に対する学生数(大学・短期大学の合計)の比率は、京都市が10.0%と政令指定都市の中で最も高い(2位は、福岡市で4.9%)。

※4:京都市には大学・短期大学が全部で39あり、人口の1割に相当する約15万人の学生が学ぶことから「大学のまち」「学生のまち」といわれている。

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投稿者:gotsuat 09:35| 知識