<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2017年11月24日

【流 通】キヤノンS&S 保育士の働き方改革を支援するクラウドサービス「ぎゅっとなび」提供


キヤノンシステムアンドサポート(以下キヤノン S&S)は、テクノクラフトのクラウドサービス「コミュニケーション&なび」の新サービスとして、教育保育支援・書類作成整理システム「ぎゅっとなび」を提供開始する。

近年、ますます増加する女性の社会進出により幼稚園や保育園、認定こども園の需要が高まる一方、業務過多などにより保育士の早期離職の傾向が顕著で、平成29(2017)年度末における保育士数は日本全体で約6.9万人不足(※1)と算出されており、多くの自治体で待機児童の問題が解消されておらず、保育士の業務負荷を軽減し「働き方改革」を推進することが急務とされている。

「ぎゅっとなび」は、指導計画や保護者との連絡帳などのさまざまな書類作成や、おたよりなどの大量の書類整理など、保育士が抱える業務を軽減するためのシステム。事務業務を効率化することで、本来の業務である子どもと接する時間を増やすことができる。指導計画や連絡帳、園児台帳などは、園の方針によってそれぞれフォーマットが異なるが、「ぎゅっとなび」では、各園に合わせてカスタマイズすることが可能である。また、連絡帳や行事予定は保護者もスマホやPCから入力・閲覧が可能なため、保護者のCS向上も期待できる。

厚生労働省は、平成28(2016)年から保育所等における業務効率化を推進するため導入金額の100%の補助を実施し(補助上限金額100万円)(※2)、29年度からは文部科学省も園務改善のためのIT化支援として導入金額の3/4(補助上限金額54万円)(※3)を補助することになった。「ぎゅっとなび」も補助金の対象で、園児台帳や指導計画作成などの園務業務の改善を推進する。

テクノクラフトは、幼稚園、保育園、認定こども園を運営する中でIT化による差別化を図り、2011年から「コミュニケーション&なび」を提供開始し、現在では約150施設に導入している。実際の現場の保育士や保護者の意見を反映し、保護者がスマホからいつでも欠席・遅刻・早退連絡ができる「出欠申請なび」、Android端末をバスに搭載するだけでバスの運行状況を可視化する「バスなび」、園児の鞄などにつけたICタグを読み込むことで登降園時間の記録と時間外保育料を自動集計する「登降園&あずかり精算なび」など多数のラインアップをそろえている。

キヤノンS&Sは全国約200か所の拠点を活用し、導入前のヒアリングから設定作業、導入後の操作指導まで全国均一の品質を提供し、2018年12月末までに100施設への導入を目指す。

※1:出典 平成27年「保育士確保プラン」の公表(厚生労働省)
※2:出典 平成28年2月3日 雇児発 0203 第3号「保育所等における業務効率化推進事業の実施について」(厚生労働省)
※3:出典 平成29年度 教育支援体制整備事業交付金実施要領「園務改善のためのICT化支援」(文部科学省)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通