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2017年10月18日

【流 通】ドライバーが運転に集中できる状態か判断する車載センサー開発


オムロンは、「ドライバーが運転に集中できる状態か」を判断する技術を搭載した世界で初めてとなる「ドライバー見守り車載センサー」を開発した。また、顔画像センシング技術「OKAO vision」もさらに進化、従来、出来なかった、マスクやサングラス等を着用しているドライバーの状態もセンシングすることが可能となった。
「ドライバー見守り車載センサー」は(1)ドライバーが運行の状態を注視しているか(Eyes ON/OFF)、(2)ドライバーがどれだけ早く運転に復帰できるのか(Readiness High/Mid/Low)、(3)ドライバーが運転席にいるか(Seating ON/OFF)の3つの指標に基づいて判断する。


近年、自動運転に関する法整備が進んでおり、自動操舵の国際基準「UN R79」(※1)等でも改正に向けた活発な議論が行われている。同社は、自動運転を取り巻くニーズや法整備の動向を見据えて、「ドライバーが運転に集中できている状態か否か」を判断するための、実用性の高い機能が必要と考え、「ドライバー見守り車載センサー」を開発した。同センサーは、2016年6月に発表した「ドライバー運転集中度センシング技術」(※2)を搭載した車載センサーをさらに進化させた。

オムロンは「ドライバー見守り車載センサー」と心電や脈波を測る生体センサーを一般家庭の自家用車を含む、幅広い車に搭載し、運転中のドライバーの多種多様なデータを収集する実証実験を行っている。2017年度より、名古屋大学未来社会創造機構およびHMHSコンソーシアム(※3)と共同で実証実験を進めている。この取組を通じて、収集した実走行データを更なる技術開発に活用していく。

継続的に、技術を進化させるとともに、実証実験に取り組むことで、オムロンは「ドライバー見守り車載センサー」を2020年までに発売される自動車への採用を目指している。今後も自動運転を取り巻く変化を見据え、ドライバーをより理解する技術を進化させ、安心・安全な車社会の実現に貢献していく。

*1. 国際基準「UN R79」:かじ取装置に係る協定規則

*2.ドライバー運転集中度センシング技術:オムロン独?の画像センシング技術に時系列ディープラーニング技術を組み合わせ、運転?の多種多様な?動や状態をセンシングし、安全運転に適した状態かを判定する技術

*3. HMHSコンソーシアム:?間機械協奏技術コンソーシアム(Human Machine Harmonize System)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通