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2017年10月10日

【流 通】大日本印刷 サイバー攻撃と戦うホワイトハッカーの訓練講座を開設


大日本印刷(以下:DNP)は、企業に対するサイバー攻撃への対策要員を訓練、養成する「サイバーナレッジアカデミー」にて、イスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)社の訓練システム「TAME Range」を活用し、サイバー攻撃への対応を訓練・学習する演習コースを提供してきた。今後必要性がさらに高まっていく“ホワイトハッカー(善良なハッカー)”を訓練するコース「サーティファイド・サイバー・オフェンス・プロフェッショナルコース(以下、CCOPコース)ホワイトハッカー」を2017年10月に開設する。

近年、企業や組織を狙った標的型サイバー攻撃やランサムウェアによる被害などが増加しているが、これは企業のセキュリティ人材不足に加えて、サイバー犯罪の攻撃手法がさらに複雑化していることによるものである。そのため、世界的にコンピュータやネットワークに関する高度や知識や技術を持ち、そのスキルをサイバー攻撃への防御などに活用する善意のハッカーであるホワイトハッカーが注目されており、ホワイトハッカーによる、攻撃者に脆弱性を発見させないための高度なハッキングスキルへの需要が高まっている。

こうした状況のなか、日本政府においてもサイバー攻撃の被害の未然防止のため、「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」でホワイトハッカーを採用するなど、今後日本国内でのホワイトハッカーの活躍が期待されている。

開設する新講座では、ホワイトハッカーに必要な攻撃者の心理を知り、その手口を迅速に発見するスキルを身につけることで、自社システムのセキュリティ侵害につながる脆弱性の早期発見や効果的な防御を行うことが可能となる。

■「CCOPコース ホワイトハッカー」の特長

・一般的な企業内ITシステムを模した仮想環境に対し、受講生が予め設定されたサイバー攻撃の課題をクリアするコース。受講生はハッキングの知識や技術を駆使し、システムへ侵入するための一連の方法を探し出す。実践の中で試行錯誤しながら、ハッキングに必要な技術や着眼点、論理的思考などを学ぶ、ホワイトハッカー向けの上級トレーニングコース。
・近年増加している高度で複雑なサイバー攻撃に対し、攻撃者の視点で自社システムの脆弱性を早期に認識できるようになり、備えることができる。

DNPは2016年3月に、サイバー攻撃対策に必要な判断力や連携スキルなどを高めるため、さまざまな脅威に対抗するサイバーセキュリティ技術者を集中的に訓練し、養成するサイバーナレッジアカデミーを開校した。同アカデミーでは、世界トップレベルのサイバーセキュリティ技術を持つイスラエルのIAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)の訓練システム「TAME Range」を活用し、日々複雑化・高度化するサイバー攻撃への対応を体験型実践演習(ハンズオン)で訓練・学習できる演習コースを提供している。すでに情報通信や航空、電力、化学プラント業界の他、中央官庁など幅広い分野で受講されている。

従来の「CIRMコース 基礎/実践演習」や「CIRMコース 産業制御系・基礎」では防御者視点でサイバー攻撃対策に必要な判断力やスキルを習得できる講座だったが、新設の「CCOPコース ホワイトハッカー」では攻撃者視点でサイバー攻撃の手法や視点を学ぶことで、より効果的な防衛策を行うことができる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通