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2017年09月29日

【アジア】NEDOなど5者 マレーシアで大型EVバスシステム実証を開始

NEDOと東芝インフラシステムズ、ピューズ、ハセテック、オリエンタルコンサルタンツグローバルは、マレーシアのプトラジャヤ市において、10分間の超急速充電で30km運行を実現する大型EVバスシステムの実証を開始した。

この実証事業では、長寿命で超急速充電が可能な二次電池を搭載した大型EVバスを用いて、同市の都市交通システムの効率向上によるスマート化を図り、都市交通パッケージ事業の広域展開を目指す。

マレーシアの行政首都であるプトラジャヤ市は、政府機関が集中しており、都市計画としてグリーンシティを掲げているなど、マレーシアおよび東南アジア諸国連合(ASEAN)地域に向けたEV(Electric Vehicle)バスのショーケースとして最適な都市である。このような背景から、同市の都市交通システムの効率向上によるスマート化を目指して、NEDOは、同市と基本協定書(MOU)を2015年7月に締結し、超急速充電システムや蓄電池の長寿命性能など、大型EVバスシステムの実証事業を実施している。

今回の実証事業では、同市内のバスターミナルに超急速充電システムを設置し、主要な営業路線において長寿命かつ超急速充電が可能な二次電池を搭載した大型EVバス(長さ約12m)を走行させ、モニタリングする。事業期間は2015年2月〜2020年2月までの約5年間で、予算総額は約36億円。今後は、2016年6月に改訂した基本協定書(MOU)に基づいて、2階建て大型EVバスの実証も予定している。

日本の技術を活用し現地企業とも連携しながら、同市の都市交通システムの効率向上によるスマート化を図り、今回の事業をショーケース化することで、マレーシアがASEAN地域のEVハブとなることに貢献し、都市交通パッケージ事業の広域展開を目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| アジア