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2017年09月04日

【流 通】現在と同じ細さの光ファイバで世界最大の伝送容量を実現


NTTとKDDI総合研究所、住友電気工業、フジクラ、古河電気工業、NEC、千葉工業大学は、現在広く使用されている光ファイバと同じ細さで、1本に4個の光の通り道(コア)を有するマルチコア光ファイバを用い、世界最大の毎秒118.5テラ・ビット(※1)伝送を実現した。

今回、現在の光ファイバと同じ細さの国際規格に準拠したガラス直径(125μm)(※2)を採用したことにより、既存の光ファイバ製造技術や、光ファイバ同士を接続する光コネクタなど既存の周辺技術が活用できると同時に、複数メーカーの要素技術を組み合わせて長距離かつ大容量のマルチコア伝送システムが構築できることを実証した。この研究で、マルチコア光ファイバを活用した光通信システムの実用化に向け大きく前進したと言える。

今後、同技術を2020年代前半に実用化することをめざすとともに、将来の多様なデータ通信需要に対応可能な光伝送基盤の実現に貢献していく。なお、本研究開発の一部は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究成果を用いている。

※1 テラ(単位:T)
10^12の大きさを示し、500枚のブルーレイディスク(容量:25ギガ・バイト)を1秒で伝送できる容量に相当する

※2 現在の光通信で使用さえている光ファイバは相互接続性を担保するためガラスの直径が125±0.7 μm、光ファイバを保護する被覆層を含む直径が235〜265 μmとなるよう、国際規格により定められている

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 流通