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2017年08月30日

【知 識】みずほ銀行とDNP 「みずほ電子契約サービス」を共同開発

 
みずほ銀行と大日本印刷(以下「DNP」)は、みずほ銀行が融資を実行する際に、捺印や契約書授受をインターネット上で完結させる『みずほ電子契約サービス』を共同開発した。これにより、契約書の完全ペーパーレス化、時間や場所を問わずに契約を締結することが可能となる。同行は、2017年7月より4ヵ店で先行導入し、今後、全店に向けて拡大する予定にしている。

金融機関が顧客に対して融資を実行するには、融資に関する契約を事前に締結することが必要になる。従来の紙による契約の場合、契約書面に自署・捺印の実施ために、顧客が来店もしくは、金融機関の担当者が訪問する必要があり、契約締結までに時間を要するケースがあった。同サービスでは、インターネット上で融資に関する契約締結を行うため、金融機関が同サービスにより顧客に契約書を掲示すれば、顧客はいつでも契約締結を行うことが可能となる。

みずほ電子契約サービスでは、みずほ銀行が独自の認証局(※1)を立ち上げており、認証局が発行した電子証明書(なりすましの防止や情報の改ざん防止に有効的な手段)を活用して契約締結を実施する。

実際に同サービスを利用する場合、顧客は専用のWEBサイトにログインし、掲示された契約書の内容について承認作業を行うと、契約書に電子署名とタイムスタンプ(※2)が自動的に付与され、同サービスの顧客専用WEBサイト内に自動保管される。保管された契約書は、電子署名とタイムスタンプが付与されているため、従来の紙の契約書と、同等の法的根拠を持つ。これにより、契約書の完全ペーパーレス化が図れることから、顧客と銀行にとって、紙の契約書の保管スペースおよび管理負担の削減が見込める。

※1 認証局
電子証明書の発行、電子署名の付与、無効となった電子証明書のリストの保持などを行う機関のこと。

※2 タイムスタンプ
そのWEBサイト内で掲示される契約書がいつ作成されたかということと、作成後に改ざんされていないことを保証するために、契約書に付与するデータ

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| 知識