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2017年08月28日

【物 流】内航海運 輸送動向調査(2017年6月分)


日本内航海運組合総連合会(以下、内海航運)では、毎月末に貨物船・油送船の主要元請けオペレーター60社の輸送量についての調査を行っており、平成29(2017)年6月分の調査結果を発表した。

貨物船全体(40社)の輸送量は、19,046千トン(前年同月比10.0% 増)となった。
輸送主要品目別に見ると、鉄鋼(15社)では、前月に引き続き自動車向け薄板の出荷が好調となり、3,561千トン(同比 14.0% 増)となった。
原料(24社)では、セメントの出荷回復に伴い主要貨物の石灰石が増加した為、4,722千トン(同比 3.2% 増)となった。
燃料(14社)では、主要貨物の石炭は火力発電所の需要に伴い、1,284千トン(同比 11.9% 増)となった。
紙・パルプ(11社)では、前年の新規航路開設が軌道に乗り始めたので紙の輸送が増加した航路があり、214千トン(同比 6.5% 増)となった。
雑貨(23社)では、北海道発農産物・農産加工品が前年の台風により低調である一方、清涼飲料水や建材等の輸送は好調であった為、2,415千トン(同比 22.7% 増)となった。
自動車(12社)では、新型車販売が堅調に推移し、4,323千トン(同比 9.7% 増)となった。
セメント(12社)では、前月同様に全国的な需要の回復に伴い大型船の稼働率が高かった為、2,527千トン(同比 7.3% 増)となった。

油送船全体(29社)の輸送量では、9,582千kl・千トン(同比 2.0% 減)となった。
輸送主要品目別で見ると、黒油(18社)では、電力需要及び製油所間転送の減少の為、2,205千kl・千トン(同比 13.0% 減)となった。
白油(15社)では、前年が荒天による輸送障害と製油所の定期修理(以下、定修)・不具合に伴う出荷の減少があったが今年は無かった為、5,686千kl・千トン(同比 0.6% 増)となった。
ケミカル(13社)では、前年が定修により出荷の減少が見られた一方で、今年は内需の回復などもあった為、676千kl・千トン(同比 9.6% 増)となった。
高圧液化(13社)では、前年低調であったLPG・エチレンの需要が戻った為、511千kl・千トン(同比 6.0% 増)となった。
高温液体(8社)では、硫黄などの増加が見られた為、121千kl・千トン(同比 12.0% 増)となった。
耐腐食(12社)では、苛性ソーダが減少したが全体としては前年並みとなり、384千kl・千トン(同比 1.6% 増)となった。

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投稿者:gotsuat 09:40| 行政関連