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2017年08月02日

【アジア】NEDOとタイ・国家イノベーション庁 スタートアップ支援に関する包括的協力でMOU締結


NEDOは、タイ国家イノベーション庁(NIA)とスタートアップ支援に関する包括的な協力を進めていくことで合意し、協力覚書(MOU)を締結した。

今後、NEDOは、日本国内での支援を通して得たネットワークや支援実績を活かし、NIAとの情報交換等を通じて、タイでのスタートアップ支援環境の構築や日本発スタートアップの同国への進出を支援する。

近年、タイでは国際競争力強化のため、科学技術省を中心に科学技術・イノベーション政策の推進に力を入れている。タイ国家イノベーション庁(National Innovation Agency:NIA)は、同省により2003年に設置された独立行政法人として、タイのイノベーション政策推進のため、同国企業および研究機関へのファンディング等を実施しており、近年、スタートアップへの支援を強化している。

NEDOはNIAと2015年2月にエネルギー環境・産業技術分野を対象とした包括的な協力を進めていくことで合意し、協力覚書(MOU)を締結するなど、NIAとの協力関係を構築するほか、複数の共同事業を実施してきた。

こうした背景の下、NEDOはNIAとスタートアップ支援に関する包括的な協力を進めていくことで合意し、2017年7月7日付で協力覚書(MOU)を締結した。タイではスタートアップ支援に向けて、支援環境の整備が喫緊の課題。NEDOは日本国内での「研究開発型ベンチャー支援事業」(※)を通じ、研究開発型のスタートアップの事業化を支援する人材やベンチャー・キャピタル(VC)のネットワークの構築を進めてきており、こうした支援人材・機関の紹介・交流で得た実績を活かして、また、NIAとの情報交換等を通じ、タイの人材育成等支援環境の構築や新たなシーズ発掘を支援する。

また、こうした協力関係を通じ、NEDOで支援した研究開発型のスタートアップのタイおよびASEANにおける事業展開を支援すると共に、将来における更なる協力の可能性についてもNIAと議論していく。

※研究開発型ベンチャー支援事業
企業、大学、研究機関等が有する技術シーズの発掘から事業化までを一貫して政策的に推進し、研究開発型ベンチャーの創出、育成、ベンチャー・エコシステムの構築を目的として2014年度より開始。起業家に対してビジネスプラン構築のための研修と発表の場を提供する「NEDO Technology Commercialization Program」、事業化の専門家人材による支援を特徴とする「起業家候補支援事業」、ベンチャー・キャピタルとの協調支援を行う「シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」および事業会社と研究開発型ベンチャーとの共同研究等を支援する「企業間連携スタートアップに対する事業化支援」の4事業を実施

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア