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2017年07月28日

【流 通】小松精練とトーケン 屋上緑化システム工法「グリーンビズダム」を発表


小松精練と関連会社のトーケンは、日新工業、東京都市大学 飯島健太郎教授との産学連携にて都市の屋上における治水効果(ダム効果)、建屋最上階の暑熱環境緩和効果を検証する実証実験を行った、今回、その実験結果を受けて小松精練が展開するグリーンビズを活用し実現した屋上緑化システム工法「グリーンビズダム」を発表した。

昨今、集中豪雨による冠水や、都市部で頻発するヒートアイランド現象などが大きな都市問題となっている。自然地が少なくなった都市部では、建築物からの排水処理能力の低下もこれらの大きな原因となっており、都市部における治水対策・暑熱環境対策は急務となっている。国としても、自然環境が有する機能を社会における様々な課題解決に活用する考え方である「グリーンインフラ」(※)の取組を進めており、緑化と都市部の課題解決が社会の関心事となっている。

小松精練では、保水性が高く、耐候性に強い保水セラミックス基盤を用いた屋上緑化製品「グリーンビズ」を販売してきた。今回、グリーンビズ基盤を活用し、雨水貯留機能を持たせた構造を屋上に造ることで、都市の美観形成、ヒートアイランド対策、雨水流出抑制対策に寄与する多目的な屋上緑化システム工法「グリーンビズダム」を実現した。保水機能の高さ、それに伴う治水効果により、「ビルのダム化」を実現する。

「グリーンビズダム」は、治水効果(ダム効果)、蒸散機能、断熱機能、緑化機能の4つの特徴を持っている。集中豪雨対策だけでなく、貯留した水分の蒸散によるヒートアイランド現象抑制や、建屋内への断熱効果を高めるなど、ひとつの屋上緑化を通し複数の都市問題を解決することが可能。この度の実証実験によって、超保水セラミックス基盤を使用したシステムである「グリーンビズダム」は治水効果・蒸散効果・外断熱効果が優れていることが明らかになった。

同社では、2017年6月1日に東邦レオと業務提携を行い、「グリーンインフラ」分野へ本格的に参入した。「グリーンインフラ」事業の一環として今回の「グリーンビズダム」を位置づけ、都市部環境問題の解決に貢献する。

※ 平成27年度に閣議決定された国土形成計画、第4次社会資本整備重点計画では、「国土の適切な管理」「安全・安心で持続可能な国土」「人口減少・高齢化等に対応した持続可能な地域社会の形成」といった課題への対応の一つとして、グリーンインフラの取組を推進することが盛り込まれた

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通