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2017年07月26日

【知 識】凸版印刷とイオレ ネット広告事業で資本提携


凸版印刷は、2017年7月にイオレの一部株式を取得し、インターネットマーケティング領域におけるビッグデータを活用した広告事業を共同で推進することに基本合意した。

イオレは、670万人が利用する日本最大級の連絡網サービス「らくらく連絡網」を運営するとともに、属性が明らかな1000万以上のデータを活用し、最適な広告配信ソリューションpinpoint(※1)を提供している。

今回、凸版印刷がイオレの株式を取得するとともに、凸版印刷とイオレは、凸版印刷の電子チラシサービス「Shufoo!(※2)」とイオレの連絡網サービス「らくらく連絡網(※3)」のビッグデータを基盤とした、インターネット広告サービスを共同で開発・販売することに基本合意した。2017年10月のサービス開始を計画している。

「Shufoo!」の匿名化データを管理するDMP(※4)と、イオレの匿名化データを管理する「pinpoint」のDMPを連携(※5)させ、両者のデータに基づいて、各種SNSや、ニュースサイトなどの様々なWEBサイトで広告を配信できるサービスを開発する。

イオレは、「らくらく連絡網」の属性が明確な登録データを活用し、大学生や、主婦などのユーザーの属性に応じた広告配信サービスを提供してきた。今後、「Shufoo!」のデータを「らくらく連絡網」のデータと合わせて活用することにより、生活者の日常の買い物エリアや、閲覧したチラシのカテゴリに合わせた、個人を特定しない形式(匿名加工情報)でのターゲティング広告配信を実現する。

また、凸版印刷の「Shufoo!」の累計3,000万人(※6)、10万店舗の閲覧ログを分析し、複数の閲覧店舗の位置からユーザー毎に「日常買い物行動圏」を生成することで従来のGPSを活用した位置情報では把握しづらかった、エリアと生活者の目的とを紐づけたターゲティングを可能にし、主に地域を重視する広告の効果を高める。

両社は、メーカーや流通小売など幅広い業界において高まる求人採用ニーズや顧客獲得ニーズに対し、急成長する運用型広告での課題解決と販売拡大をめざす。

今後、凸版印刷とイオレは、主婦向けアルバイト情報サービスや、団体の集金、割り勘ニーズに応える決済領域での共同サービス、更には市区町村といった自治体と住民とのコミュニケーション支援サービスなど、両社の持つ資源、強みを活かした新しいサービスを検討・開発していく。

※1 イオレが運営する DMP サービス。属性が明確な独自のオーディエンスデータを活用し、精密なセグメント設定によって本当に届けたいターゲット属性に、多数の web、SNS メディアを通じて広告を配信することが可能となっている

※2 凸版印刷が 2001 年 8 月より運営を開始し、20〜40 代の女性を中心に利用されている国内最大級の電子チラシサービス。大手流通各社、地域主力スーパーなど約 3,500 法人、約 104,000 店舗が参加。PV 数は月間 3 億 PV、ユニークユーザー数は月間 860 万(2017 年 5 月現在)となっている。チラシの閲覧回数や閲覧部分のデータを収集・分析するマーケティング機能も備えている。また、生活者は、PC に加え、携帯電話やデジタルテレビ、拡大するスマートフォンやタブレット端末など様々なデバイスから日本全国の電子チラシを閲覧することが可能。

※3 イオレが運営する 38 万団体、670 万人(2017 年 6 月時点)が利用中の日本最大級の連絡網サービス。団体活動に必要不可欠な出欠確認、日程調整などが簡単にできるほか、アンケートや安否確認などの役立つ機能も満載で、大学生の 3 人に 1人はらくらく連絡網のユーザー。また、サークルや部活動以外でも、幼稚園、PTA の連絡などで利用されている。

※4 Data Management Platform(データマネジメントプラットフォーム)の略。サイトアクセルログや、購買データ、広告出稿データなどの様々なデータの管理と、それらを活用して企業のマーケティング活動の最適化を図るためのプラットフォーム

※5 個人情報を含まないデータを連携

※6 Shufoo!サイト、アプリの過去 15 か月間でのユニークユーザー

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識