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2017年07月19日

【物 流】内航主要オペレーター輸送動向調査(2017年5月分)


日本内航海運組合総連合会(以下、内海航運)では、毎月末に貨物船・油送船の主要元請けオペレーター60社の輸送量についての調査を行っており、2017年5月分の調査結果を発表した。

貨物船全体(40社)の輸送量は、17,737千トン(前年同月比8.6% 増)となった。輸送主要品目別に見ると、鉄鋼(14社)では、好調な自動車販売向け薄板の出荷が旺盛となった為、3,879千トン(同比 19.1% 増)となった。

原料(23社)では、後述のセメントの出荷が全国的に回復したことを受け、主要貨物の石灰石が増加した為、4,719千トン(同比 5.5% 増)となった。
燃料(14社)では、石炭は前年同月に火力発電所の定修により減少が見られたが今年は目立った定修が無かった為、1,035千トン(同比 5.8% 増)となった。
紙・パルプ(10社)では、前年並みの輸送量となり、204千トン(同比 0.5% 減)となった。

雑貨(23社)では、前年は荷動きが鈍かったことやRORO船の長期間の定期検査があったが、今年はなかった事や排ガス規制前の建機の駆け込み需要も見られた為、2,075千トン(同比 13.3% 増)となった。

自動車(12社)では、新型車販売が堅調に推移し、3,474千トン(同比 5.7% 増)となった。
セメント(12社)では、出荷の回復に伴い大型船の稼働率が高かった為、2,352千トン(同比 2.6% 増)となった。

油送船全体(29社)の輸送量では、9,958千kl・千トン(同比 1.6% 減)となった。輸送主要品目別で見ると、黒油(18社)では、電力需要及び製油所間転送の減少の為、2,263千kl・千トン(同比 8.8% 減)となった。

白油(15社)では、ガソリンは降雨の少なさやGWの日並びの良さ等から販売は底堅く推移した。一方で、製油所の定修により転送が伸びた反面、製品不足で出荷の減少も見られ、5,915千kl・千トン(同比 0.8% 減)となった。

ケミカル(13社)では、定修やGWの影響があったが需要は堅調の為715千kl・千トン(同比 5.0% 増)となった。
高圧液化(13社)では、LPG、エチレンは好調な出荷が見られた為、544千kl・千トン(同比 10.3% 増)となった。
高温液体(8社)では、アスファルトは軽油原料としての需要から、基材転送が好調 に推移し、118千kl・千トン(同比 22.9% 増)となった。
耐腐食(12社)では、苛性ソーダが減少した一方で、硫酸は秋から予定されている大手メーカー工場の大規模定修により、在庫の積み増し輸送が見られ微増となり、403千kl・千トン(同比 1.3% 増)となった。

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投稿者:gotsuat 09:54| 物流事業者