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2017年07月05日

【流 通】日通 国際航空貨物輸送「TempSure Thermo ULD」に2℃〜8℃帯サービス新設


日本通運は、航空機搭載パレット( ULD(※1))単位で定温輸送環境を実現する国際航空貨物輸送サービス「NEX−SOLUTION TempSure Thermo ULD(ネックス−ソリューション テンプシュア サーモ ユーエルディー)」(特許出願中)に、2℃〜8℃帯サービスを新設し2017年6月より販売を開始した。

医療、医薬品では、2℃〜8℃帯と15℃〜25℃帯が需要の高いが、従来、大量・大型貨物の定温輸送には、電源式温度管理コンテナの利用が一般的だが、リース費用や航空運賃の負担が大きかった。2016年7月に「NEX−SOLUTION TempSure Thermo ULD」15℃〜25℃帯サービスを販売したところ、医薬業界を中心に、2℃〜8℃帯でのサービス提供に対する要望が多かったことを受け、開発に至った。

特殊な断熱材と潜熱蓄熱材(※2)を用いた養生方法により、航空機搭載パレットの内2℃〜8℃の温度帯を維持し、外気温の影響を受ける発着地の航空機の機側(ランプサイド)でも、定温環境を実現する。また、電源式温度管理コンテナを複数台使用する場合に比べ、安価なコストで輸送できる(※3)。同サービスは成田空港発貨物から提供を開始し、ニーズに合わせ、他空港への展開を図る。


※1 ULD (UNIT LOAD DEVICES)
航空貨物を一定の単位にまとめ、航空機の貨物室に搭載するための用具の総称

※2 潜熱蓄熱材
物質が相変化する際の「潜熱」を用い、指定する温度域を維持する機能を持つ素材

※3 同社想定条件下で電源型温度管理コンテナのリース費用比 約20〜50%低減

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通