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2017年06月28日

【流 通】ATR 接客ロボットが店員を直接教育するための技術を開発


国際電気通信基礎技術研究所(以下「ATR」)は、卸売業・小売業・サービス業などの店舗において接客するロボットを、現場の店員が直接仕事を教えるための技術(見よう見まね技術)を開発した。

卸売業・小売業・サービス業では、ロボットに接客、広告・宣伝などを店員の代わりに行わせることが、様々なロボットの普及により現実的なものになってきた。しかし、ロボットが実際に働くためには、現場での多くの常識的な振る舞いが必要。このような振る舞いを現場で働く人たちから聞き取り、ロボットのソフト開発者がプログラミングすることは、現場と開発者の間でのやりとりが難しく、開発コストも嵩むため、ロボット導入の妨げとなっている。

そこで、ATRはこのようなやりとりをせずに、現場の店員がロボットに直接仕事を教える(プログラミングする)技術を開発した。店員が、実際の店舗で、ロボットにして欲しい仕事を、ロボットに対してやってみせると、ロボットは、動きを計測するセンサやマイクを使って、その店員の動作(お客さんに対する位置、動き、発話内容、声かけのタイミング)を自動的に学び、自ら実行できるようになる。この技術は、様々なロボットに適用可能。多くの店舗で働くロボットの利便性の向上と導入コスト削減を目指す。

今後は、接客、広告・宣伝が可能な次世代のデジタルサイネージとなる「ロボットサイネージ」の事業化を目指すMビジュアルと連携し、この技術の社会実装を進める。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 流通