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2017年07月03日

【アジア】三菱ケミカル 中国のインターネット直販・JD 社と植物工場システムで提携

三菱ケミカルは、通販サイト「JD ドットコム」を運営する中国インターネット通販第2位(直販としては第1位)の京東集団(以下「JD 社」)との間で、人工光太陽光併用型水耕野菜栽培システム(以下「植物工場システム」)を納入するとともに、野菜の栽培や衛生管理等で技術提携することで合意した。

今回納入する三菱ケミカルの植物工場システムは、育苗までを人工光で育て、それ以降は太陽光を利用して効率的に生産を行う併用型であり、特長として、無農薬栽培であること、通年での収穫が可能であること、節水型であること、肥料の適切な使用が可能となることなどが挙げられる。

長年、三菱ケミカルは日本市場においてトップクラスの販売実績を維持しているが、海外市場においても、2014 年に中国でシステム販売を開始、また同年には豪州において植物工場システムを採用した葉物野菜の生産・販売会社を自ら設立するなど、着実にアジア・パシフィック市場での植物工場ビジネスの事業を展開してきた。

近年、中国市場においては、より新鮮でおいしく、さらには安心、安全な食材への関心が急速に高まりを見せている。また、食肉の消費量が年々増加するに伴い、副菜として生野菜のサラダを食べる習慣が浸透し始めるなど、消費者のなかで高付加価値を有するプレミアム野菜の購入意欲が高まりつつある。

三菱ケミカルグループは、家庭用浄水器のクリンスイにも活用されている浄水技術を活用した、水耕栽培に適した浄化水を使える装置を初めて組み込んだ植物工場システムを JD 社のグループ企業に納入するとともに、栽培技術や衛生管理技術を提供する。JD 社は野菜の自社生産からコールドチェーンを使った配送までの一貫体制をとることにより、品質の低い商品の流通を防ぎ、「安心・安全・美味しい」という要素をもつプレミアム野菜を中国の消費者に直接届けることが可能となる。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア