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2017年06月02日

【知 識】CACとレトリバ 金融機関向け自然言語処理のソリューション開発で協業


CACとレトリバは、レトリバが提供する自然言語処理、機械学習を活用したソリューション・製品を元に、金融機関向けの自然言語処理に関するソリューションの協業を開始した。

自然言語処理は人工知能(AI)領域の一分野だが、機械学習や深層学習の発展に伴い、日本語の自然言語処理は今後も技術革新が見込まれている。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やチャットボット、音声認識、対話要約、問い合わせ分析等、IT関連の様々な分野で必要性が増している技術。金融機関向けのシステム領域においても、AI活用を進める上で重要な技術となっている。

一方で、金融機関向け自然言語処理においては、膨大な金融専門用語の活用が必要となる。そこで、50年を超える金融機関向けシステム開発の実績を通じてCACが培った専門性の高い業務知識と、自然言語処理や機械学習におけるレトリバの知見を組み合わせ、金融機関業務における精度の高い自然言語処理関連のソリューション開発に取り組むことにしたもの。当面の適用分野としては、問い合わせ対応の効率化や精度向上、RPAとの組み合わせによる業務自動化などを想定している。

すでに、CAC技術者が執筆した金融業務解説書(※)から専門用語をレトリバのソリューション・製品に取り込み済みであり、引き続き英語、中国語等多言語の用語を取り込む予定。これらをベースに今後、具体的なソリューション開発を目指す。

今後、CACが代理店として国内展開している感情認識AI(開発元:Affectiva, Inc.)と組み合わせ、対話分析と感情分析を融合させたり、CAC独自の業務アプリケーション自動生成基盤であるAZAREAおよびAZAREAが備えるルールエンジン、ワークフローエンジン、RPA対応機能との組み合わせによる効果的活用を検討するなど、金融機関に新しい価値を提供するソリューションの開発も検討していく。

※『SEのための金融実務キーワード事典』(金融財政事情研究会)

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:45| 知識