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2017年05月26日

【物 流】内航海運 内航主要オペレーター輸送動向調査(2017年3月分)


日本内航海運組合総連合会(以下、内航海運)では、毎月末に貨物船と油送船の主要元請オペレーター60社の輸送量を調査しており、2017年5月に、同年3月分の調査結果を発表した。詳細は次の通り。

同年3月における貨物船輸送量は、20,061千トンとなり、前年同月比が103%、前月比
では113%となった。

輸送主要品目別に見ると、輸送量が増加したのは鉄鋼3,862千トン(104%)、原料4,969千トン(107%)、自動車5,060千トン(103%)、セメント2,722千トン(107%)の4項目。一方、減少となったのが燃料1,228千トン(92%)、紙・パルプ224千トン(98%)、雑貨1,996千トン(99%)の3項目であった。特に、最も減少した燃料は、石炭の火力発電向けの需要減少が影響した。

同年3月における油送船輸送量は、11,172千kl・千トンで、前年同月比が98%となった。

輸送主要品目別では、増加したのがケミカル741千kl・千トン(109%)、高圧液化658千kl・千トン(116%)、高温液体145千kl・千トン(111%)の3項目であった。特に、増加した高圧液化は、LPG(液化石油ガス)の値上げ前の駆け込み需要が見られ全体を押し上げたほか、建築需要に伴う塩ビモノマーの増加が影響した。一方減少となったのが、黒油2,813千kl・千トン(90%)、白油6,365千kl・千トン(98%)、耐腐食449千kl・千トン(94%)の3項目である。特に減少した黒油は、全国的に前年より低温となったが、電力需要及び製油所間転送の減少、在庫調整が影響し減少した。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:20| 物流事業者