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2017年05月23日

【物 流】国交省 交通運輸技術開発推進制度の新規研究課題を決定


国土交通省は交通運輸分野における政策課題の解決を目指す為、「交通運輸技術開発推進制度」を設け、技術開発の推進を行っている。平成29(2017)年度は新規研究課題4件の実施を決定した。

「交通運輸技術開発推進制度」とは、民間を含めた研究実施者から広く研究課題を募り、交通運輸分野の課題解決に向け、優れた技術開発ニーズを発掘することを目的とした競争的資金制度である。毎年度、交通運輸分野の政策課題の解決に役立つ研究開発テーマについて公募を行い、優れたものを研究開発業務として委託している。平成29(2017)年度の新規研究課題は下記の通りである。

1.海洋分野の点検におけるドローン技術活用に関する研究
海洋分野特有の気象海象下におけるドローンを活用した船舶・洋上風車及び港湾施設の点検手法を確立させ、点検事業者向けのガイドラインを策定し、海上分野における点検の安全性や作業効率性の向上を図る。

2.安全で効率的な航空機の冬季運航を目指した滑走路雪氷モニタリングシステムの技術開発
AIや光センサーの先進的技術を融合し、滑走路の雪氷状態(厚さ・雪質)をリアルタイム且つ高精度に把握するためのモニタリングシステムの開発を実施することで、滑走路の閉鎖や除雪のタイミングを客観的に判断でき、航空機運航の安全性向上や空港運用の効率化を図る。

3.自律型海上輸送システムの技術コンセプトの開発
船舶の自動・自律運航技術の導入による安心・安全で効率的な海上輸送システムの実現に向け、自動運航船の技術コンセプトを構築し、自律化レベルを具体化する。加えて必要となる技術の開発ロードマップを策定することにより、必要となる技術開発及び実証を促進する。

4.新型航空保冷コンテナの開発による内際空路コールドチェーン網の構築
蓄冷型冷凍装置や設定温度可変機能を搭載した国際規格の航空保冷コンテナ・小型航空機用保冷コンテナの開発を行い、国内から海外までの一貫したコールドチェーン物流の提供を可能とし、農水産物の輸出拡大に資する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 10:25| 行政関連