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2017年05月18日

【物 流】第44回APEC交通ワーキンググループ 港湾・海事専門家会合の開催結果


平成29(2017)年4月25日から28日に台湾・台北で開催された第44回APEC交通ワーキンググループに伴い、港湾・海事専門家会合(以下、MEG会合)が行われた。この会合では議長国である日本のイニシアティブの下、参加国・地域から情報共有が図られ、今後の課題に関する議論がなされた。下記は、第44回MEG会合の概要である。

@「環境負荷軽減や海上交通の安全確保に向けた取り組み状況の報告」
港湾における環境対策、海上交通の安全確保の状況について報告が行われた。日本からは、APECファンドを活用した新規事業として申請中の「危険物及びコンテナの海上輸送における事故防止を目的としたワークショップ/セミナー及びキャパシティビルディング」が説明された。同事業は、平成30(2018)年度に各エコノミーから危険物に関わる政府職員を招聘し、現場視察や意見交換を行うとしている。APECのファンド活用の採用については、今年夏期ごろにAPECからの回答を予定している。

A「APEC域内の連携性強化のための国際海運状況の変化と影響の報告」  
各参加国・地域から、国際海運状況の変化についての報告がなされた。日本からは、域内におけるクルーズ市場の拡大を踏まえ、クルーズ振興を目的とした情報共有プログラムの進捗状況を報告した。また日本は域内におけるコンテナターミナルの開放性・公平性の確保の重要性に関する問題提起を行い、認識を共有した。今後はMEG会合において課題の整理を行い、域内の港湾・海事分野での活動の基盤とするとしている。

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投稿者:gotsuat 09:55| 国際物流