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2017年05月15日

【アジア】住商 インドで特殊鋼事業への出資に関する基本合意

住友商事とインドの大手特殊鋼メーカーMukand Limited(以下「Mukand(ムカンド)」)は、Mukandの子会社で特殊鋼圧延事業を行うMukand Alloy Steels Private Limited(以下「MASPL」)の株式を住友商事が49パーセント取得し、MASPLに出資参画することに基本合意した。MASPLは、MukandのHospet工場で製造される特殊鋼半製品を全量購入し、圧延加工をした後、顧客に販売する。

インドでは、急速な経済成長を背景に、自動車の購買層が拡大を続けており、市場規模は、二輪車では世界最大、四輪車については世界第5位、アジアでは中国、日本に次ぐ規模へと成長している。更に、インドは今後の自動車生産・販売台数の伸びが、世界で最も期待されている国の一つとなっており、今後の更なる自動車市場の拡大に伴い、特殊鋼鋼材需要はますます高まると見込まれる。

Mukandは、インド国内に2拠点を展開し、特殊鋼やステンレス鋼材を製造している。Mukandの特殊鋼鋼材は、インド国内の自動車産業を中心に幅広く使用されており、トランスミッションギア、ステアリング装置、サスペンション、ファスナー等の自動車用部品の素材となっている。

住友商事は、長年に亘り、特殊鋼を含む自動車用鋼材ビジネスに従事しており、鋼材トレードで蓄積した情報や強固な顧客ネットワークを活用し、自動車関連分野における鋼材から部品までを網羅するリーディングサプライヤーを目指している。

Mukandと住友商事は、インドにおいて特殊鋼・ステンレス鋼材の二次加工製品の製造や販売を行うMukand Sumi Metal Processing Ltd.を2012年に設立している。更なる自動車市場の成長、特殊鋼鋼材の現調化が見込まれるインドにおいて、立ち上げ済の二次加工事業のサプライチェーンの上流にあたる特殊鋼圧延事業も合弁化し、Mukandの特殊鋼製造能力・技術力と住友商事の営業力やマネジメントノウハウを結集させることにより、インドの特殊鋼需要を捉えていく。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:35| アジア