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2017年05月09日

【環 境】JFEエンジニアリング B-DASHプロジェクトに「温室効果ガス削減を考慮した発電型汚泥焼却技術」が採択


JFEエンジニアリング、日本下水道事業団、および川崎市の3者からなる共同研究体は、国土交通省の「平成29年度下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」に「温室効果ガス削減を考慮した発電型汚泥焼却技術」を提案し、採択された。

現在、国内の下水処理施設から排出される下水汚泥は、発生量の半分程度が焼却処分されているが、汚泥焼却施設では窒素分の燃焼によりN2O(一酸化二窒素:温室効果はCO2の約300倍)が多量に発生するため、温室効果ガス排出源の一つとなっている。この課題を解決するため同共同研究体は、既存の焼却施設へ容易に追加可能な次の2つの革新的技術について、川崎市入江崎総合スラッジセンターにおいて実証を行う。

■「廃熱回収型高効率発電」
火力発電所や廃棄物発電施設等で採用されている高効率のボイラ・タービン発電技術を、含水率が高いため発電が難しい下水汚泥の焼却施設に適用する。ここでは独自開発の小型高効率タービンを採用し、下水処理水を復水冷却に活用することで、国内の平均的な規模(約100ton/日)の汚泥焼却設備でも、高効率発電を実現でき、自施設での使用電力を賄うことが可能。

■「局所撹拌空気吸込み(二段焼却)技術」
焼却炉への燃焼空気を二箇所に分けて局所から吸込み、効率よく下水汚泥を燃焼させることで、N2Oの発生を半減します。この技術は、平成25年度(2013)より川崎市と共同研究を行っている。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】