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2017年05月08日

【環 境】東芝 バイオマス発電所の運転開始


東芝の子会社であるシグマパワー有明が運営する三川発電所(福岡県大牟田市)が、設備リニューアル工事を完了し、平成27(2017)年4月27日バイオマス発電所として営業運転を開始した。今回のリニューアルにより、三川発電所は同グループが運営する初のバイオマス主体の発電所となる。発電出力は5万kWで、一般家庭約8万戸分に相当する電力を供給する。

三川発電所は、平成17(2005)年に同社グループ会社の拠点として石炭による発電事業を開始した。平成20(2008)年からは木質バイオマスと石炭の混焼による発電を開始し、世界的な地球温暖化対策の流れを受け、このリニューアルを行うことになった。主燃料としてバイオマス燃料であるパーム椰子殻(Palm Kernel Shell、以下PKS)を採用することで、従来と比較してCO2排出量を年間約30万トン削減できる。PKSは主にインドネシアから輸入し、発電所に近接する三池港から年間約20万トン陸揚げする。またPKS最大3万トン貯蔵できるサッカーグラウンド約3面分の専用置場を発電所構内に設置し、安定した電力供給を実現する。

東芝は、CO2分離回収技術や高効率発電器の実証を行う開発拠点としても三川発電所を活用しており、平成33(2020)年には環境省の「環境配慮型CCS(※)実証事業」として、三川発電所への大規模CO2分離・回収実証実験設備の付設が完了する予定である。

※CCS:Carbon dioxide Capture and Storage 二酸化炭素回収・貯留の略

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投稿者:gotsuat 09:25| 企業の取り組み 【機関別】