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2017年04月07日

【環 境】三菱マテリアルと麻生 焼却飛灰のセメント資源化事業会社を設立


三菱マテリアルと麻生は、焼却飛灰のセメント資源化事業を行うため、福岡県北九州市に共同事業会社である北九州アッシュリサイクルシステムズを設立した。

日本国内における廃棄物最終処分場は、その残余年数が現時点で20年程度といわれる中、新設が困難なことから、廃棄物の最終処分量の削減による延命対策が重要な課題となっている。最終処分される廃棄物となる日本国内の一般廃棄物の焼却残渣は、2014年度実績で年間約440万トン発生している。一般廃棄物の焼却残渣は、約25%がセメント原料等にリサイクルされているものの、残りは最終処分場で埋め立て処理されている。中でも、焼却飛灰(焼却灰のうち集塵装置等で集めたばいじん)は含有する塩素濃度が高いためにリサイクルが進んでおらず、両社推定では焼却飛灰の年間発生量の大半となる約70万トンが最終処分されているのが現状である。

三菱マテリアルは、このような背景から最終処分場の容量確保に大きく寄与する焼却飛灰のリサイクル利用を目的として、焼却飛灰中の塩素をセメント資源化が可能となる低濃度まで洗浄する技術を開発した。

三菱マテリアルと麻生は、福岡県北九州市の旭硝子北九州事業所敷地内の一部を賃借し、三菱マテリアルの技術と麻生の事業ノウハウを生かす北九州アッシュリサイクルシステムズを共同出資により同地に設立し、焼却飛灰のセメント資源化事業を行う。

北九州アッシュリサイクルシステムズで洗浄した焼却飛灰は、三菱マテリアルのセメント工場である九州工場をはじめ、近隣のセメント工場でリサイクル利用する。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:30| 企業の取り組み 【機関別】