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2017年04月05日

【物 流】国交省 「物流を考慮した建築物の設計・運用についての手引き」を策定


国土交通省(以下、国交省)は、「物流を考慮した建築物の設計・運用の手引き」を作成した。これは平成28年(2017)年11月から平成29(2017)年3月24日までの期間に計6回開催した「物流を考慮した建築物の設計・運用検討会」を元に作成された。

これまでで建築物の建設にあたり、屋内の駐車場へトラックが入れない、荷役に利用できるエレベーターの不足など物流に考慮した設計、運用を行うことが必ずしも意識されていなかった。そのため円滑な物流の確保の観点から設計・運用することを目的として国交省は検討会を開催し手引きの策定を行った。

この手引きの内容としては政令指定都市で屋内駐車場を設ける大規模な商業施設やオフィスビルを念頭に作成しており、設計に関しては検討フロー(基本構想段階から管理段階までに考慮する事項)や設計上の考慮事項を整理した。また運用面では館内の配送の共同化、納品の時間指定・調整などについて整理しており、既設や小規模の建築物についても参考となるよう取りまとめられている。

この「物流を考慮した建築物の設計・運用の手引き」を用いることにより期待される効果として、

@建築物の利用者の利便性・快適性の向上
A搬入される荷物の紛失防止やセキュリティの向上
B路上駐車などによる交通への支障の防止またドライバー、歩行者等の安全性の向上
C良好な景観の形成による街づくりとの調和

の4点が挙げられている。

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投稿者:gotsuat 09:50| 行政関連