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2017年04月04日

【物 流】全ト協 「時間外労働時間の上限規制に関する要望書」を国土交通大臣に提出


全日本トラック協会(全ト協)は、トラック業界の労働条件について国土交通大臣へ「時間外労働の上限規制に関する要望書」を平成29(2017)年3月23日に提出した。

人手不足が起きているトラック業界では荷主の要求に合わせるため時間外労働や長時間労働が問題となっている。それを解消するために労働時間の時間短縮等の改善にむけ努力されている。しかし時間外労働の上限規制の導入はあたっては、荷主の要望に応えざるを得ないことからトラック運転手の長時間労働の改善は難しく、荷主の理解と協力がさらに必要であるとしている。

<要望事項と内容>
1 荷主に対する指導を徹底
荷主により労働時間が変化するため、労働時間削減に向けて荷主の協力や理解が不可欠である。荷主の協力が得られるように国による協力体制強化と充実を要望

2 取引環境の改善が図られるよう政府としての取組を推進
時間外労働については残業手当で支給されているが、長時間労働の上限規制を行った結果、手当等の減少により給与水準が低下している。今後、十分な給与水準を確保するために荷主との取引条件の改善や適切な運賃を収受できる環境の整備

3 トラック輸送の生産性向上のために必要な支援
トラック輸送の生産性向上のため、自動運転や隊列走行等の技術開発の支援

4 高速道路を十分に活用できる環境の整備
時間短縮運送するにあたって渋滞対策等の促進や高速道路料金の値段設定の改善

5 猶予期間の設置
上記項目の定着までの猶予期間と段階的な適用

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 物流事業者