<< 前のエントリ合通ロジのトップページへ
2017年04月03日

【物 流】陸上貨物運送事業における荷役作業の安全対策推進についてチェックリスト作成


厚生労働省が荷役作業時の5大災害(@墜落・転落、A荷崩れ、Bフォークリフト使用時の事故、C無人暴走、D後退時の事故)を防止するためのチェックリストを作成した。これを受けて、全日本トラック協会(以下全ト協とする)は、各トラック協会を通じて、このチェックリストに基づく自主的な点検を事業者に促した。

このチェックリスト作成の背景には、労働災害が減少傾向にある中、陸上貨物運送事業における労働災害は引き続き多く発生していること、荷役作業における死亡災害の約8割を荷役5大災害が占めていることなどがあげられている。また、チェックリストは、「陸運事業者用」と「荷主・配送先・請負事業者等用」が作成された。以下、陸運事業者を対象としたチェックリストの項目を一部掲載する。

<荷役5大災害防止対策チェックリスト項目例(陸運事業者用)>

●共通事項「保護帽の着用」
最大積載量が5t以上のトラックの荷作業においては必ず保護帽を着用させているか。上記以外の場合の荷作業においても保護帽の着用をさせているか。

●墜落・転落災害「昇降設備の使用」
荷台への昇降設備を用意し、最大積載量が5t以上のトラックの荷台への昇降は、昇降設備を使用させているか。

●荷崩れ「荷下ろし時の配慮」
ロープ解きの作業、シートはずしの作業、荷台のあおりやウィングを動かす場合、荷室扉を開ける場合は、荷台上の荷の落下の危険がないことを確認した後に行わせているか。

●フォークリフト使用時「走行場所の区分」
自社の施設内にあっては、フォークリフトの走行場所と歩行通路を区分しているか。

●無人暴走「逸走防止措置の実施」
降車時には必ず逸走防止措置(@パーキングブレーキ→Aエンジン停止→Bギアロック→C輪止めの4点セット)を実施しているか。

●トラック後退時「確実な後方確認の実施」
トラックの後方の状況が十分確認できない場合は、トラックを後退させないようにしているか。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 行政関連