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2017年03月27日

【知 識】DMPと首都高速道路 道路の維持管理用データを利用した更新の高速化に向け連携


ダイナミックマップ基盤企画(DMP)と首都高速道路は、DMPの自動運転支援システム用高精度3次元地図基盤データと首都高速道路の維持管理用高精度3次元点群データの相互利用と活用・応用範囲の拡大に向け連携し検討を進めることに合意した。

これにより、首都高速道路の新設・更新情報等を正確かつ早期に高精度3次元地図基盤データに反映させることが可能となり、交通事故削減他に向けて普及、加速が見込まれる自動運転支援システムの信頼性が向上できる。

また、衛星測位技術を活用した MMS(Mobile Mapping System)では、データ取得が難しい高速道路下の一般道路データも、首都高速道路株式会社が保有する橋脚などの維持管理データなどを活用し自動運転支援システム普及・拡大に向け更に連携範囲を広げる。

DMPは、交通事故軽減他に向け普及の加速が見込まれる自動運転支援システム用の高精度3次元地図基盤データの国内高速道路全線(2018年度上下線約3万km)の製品化検討を進めている。一方、首都高速道路は、開通から40年以上経過した構造物が約3割を占め、道路の高齢化が進行している。安全・安心・快適を維持向上させるため、構造上、維持管理上の問題や損傷状況等を早期、効率的に把握できるMMSによる3次元点群データを活用したシステムの運用を進めている。

DMPは、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システムの「ダイナミックマップの試作・評価に係る調査検討」や「ダイナミックマップの共通プラットフォーム化に向けた調査検討」にも参画するとともに、独自に道路更新、新設高速道路開通の情報を早期に地図基盤データに反映させる仕組みの構築も進めており、高速道路株式会社の持つ道路更新情報等の早期入手により、地図基盤データの更新周期の短縮化を実現することを目指す。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識