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2017年03月22日

【知 識】楽天と三菱UFJリース LPガス小売事業者向けオペレーションプラットフォーム事業開発


楽天と三菱UFJリースは、LPガス小売事業者向けオペレーションプラットフォーム事業開発に関する基本合意書を締結した。

両社は今回の基本合意に基づき、IoT技術を活用したLPガス小売事業者のオペレーション改善につながる自動検診やクラウド型CIS(顧客情報管理システム)、配送管理システム等のオペレーションプラットフォーム事業について、共同で開発に取り組む。今後はさらにAI等の技術も活用しながら提供サービスの拡充を行い、LPガス小売事業者だけではなく、最終需要家に対しても新たな価値を提供していく予定にしている。

LPガス小売業界では、2017年4月に予定されている都市ガスの全面自由化に向けて、販売競争が激しさを増している。そのため、オペレーションプラットフォームの改善は、LPガス小売業界の今後のためにも重要であるといえる。また、LPガス小売事業者は、長年にわたるガス供給と定期的なシリンダー配送(※)で築き上げた最終需要家との強い接点があるため、楽天と三菱UFJリースがオペレーションプラットフォームの改善や事業開発をすることで、LPガス小売事業者と様々なサービスにおいて連携できる可能性を秘めている。

楽天はこれまでも、楽天経済圏モデルとLPガス小売業界の親和性が高いと考え、2016年5月にLPガス小売事業者が主体となって設立したエネルギー需要開発協同組合を活用し、全国の大手LPガス小売事業者と様々な協業を進めてきた。LPガスと電気のセット販売や、「楽天スーパーポイント」による電気料金の決済の導入、「エナジーゲートウェイ」という名のHEMS(家庭エネルギー管理システム)を活用したエネルギーデータ取得および分析等のサービスに取り組んでいる。

三菱UFJリースは、2016年度を最終年度とする中期経営計画“Evolution(限りなき進化)”の成長戦略の柱の一つとして「ビジネスモデルの進化」を掲げ、環境・エネルギー分野、医療・介護分野などの重点戦略分野において、従来のファイナンスサービスにとどまらないビジネスモデルの提供を積極的に推し進めている。また、近年ではこれらの分野に横断的に関係するIoT分野の研究も進めている。今後はIoTやAI等の技術も活用したビジネスモデル構築により、さらなる事業機会の拡大を目指す。

※ シリンダー配送
LPガスを充填したシリンダー(ボンベ)を各需要家まで届ける配送方法

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:40| 知識