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2017年03月13日

【物 流】日本内航海運組合総連合会「平成28年度上期輸送実績の概況」


日本内航海運組合総連合会(日本内航海運)は、平成28(2016)年度上期の輸送実績の概況を公表した。

貨物船による輸送量は1億2,039万8千トン(前年度上期比96.7%)であり、品目別では鋼材が自動車や建設向けの持ち直しや五輪施設関連の需要が待たれたが回復の遅れが目立ち、2,237万8千トン(同比99.1%)となった。さらに中国からの鉄鋼製品の輸出攻勢が続き、国内在庫が過剰となった結果、在庫調整は進展しなかった。

原料はセメントの原料である石灰石がセメント需要の落ち込みに伴い減少し、鉄原料となる非金属鉱は外航船による送り込みが続くなど、内航船による横持ちの輸送が減少した結果、3,060万2千トン(同比96.8%)となった。

燃料は石炭が原発不稼働に伴う石炭火力発電所向けの需要も見られ、前年よりも夏季の気温が高温に推移し、需要が高まった。一方、石炭火力発電所のトラブルや度重なる台風の接近、上陸による影響で輸送障害が目立ち、812万7千トン(同比90.6%)となった。

紙・パルプでは木材やパルプは増加したが新聞用紙の販売不振等により188万2千トン(同比104.0%)と前年より増加してはいるが、紙の輸送量は減少傾向となっている。

雑貨は熊本地震発生に伴う米の緊急輸送や飲料製品の代替輸送が見られた。また台風の影響によりJR北海道根室線等が不通となり繁忙期に入った農産物の出荷が停滞し、貨物船による代替輸送(釧路港〜八戸港)が見られ、1,255万3千トン(同比100.3%)となった。

その他の自動車は2,236万7千トン(同比95.6%)、セメントは1,697万3千トン(同比94.5%)、穀物・肥料・飼育は310万9千トン(同比100.8%)、機械プラントは35万7千トン(同比131.7%)、砂・砂利・石材は205万トン(同比91.4%)となった。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:50| 物流事業者