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2017年03月01日

【環 境】世界で初めてのLNG燃料供給船が竣工


三菱商事、ENGIE社(フランス)、FLUXYS社(ベルギー)、日本郵船の4社が共同で設立した液化天然ガス(以下、LNG)燃料供給船保有会社が韓進重工業(韓国)に建造発注していたLNG燃料供給船の引渡しが、平成29(2017)年2月15日、韓国・釜山にある韓進重工業Yeongdo造船所で行われた。

この世界初のLNG燃料供給船は「ENGIE ZEEBRUGGE」と命名され、今後ベルギー・FLUXYSのZeebruggeLNG基地へ向かい、同基地を拠点としてUnited European Car Carriers社(ノルウェー)が運航する自動車専用船をはじめ、北ヨーロッパ域を航行する船舶への燃料用途のLNG供給を開始する。

重油換算で年間約2億5千万トンといわれる船舶用燃料需要において、国際的な船舶の排出ガス規制強化に伴い、LNGは重油に代わる有力な代替燃料と位置づけられている。その潜在的な需要規模は極めて大きいものの、普及には供給インフラの整備が大きな課題となっていた。陸上のLNG供給施設と異なり、LNG燃料供給を目的として建造されたENGIE ZEEBRUGGEの就航で、様々な船舶が希望する地点でのLNG燃料供給が可能となるため、LNG燃料の普及拡大への大きな契機になると期待される。

※ 製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です

投稿者:gotsuat 09:55| 環境配慮型輸送用機器【取り組み内容別】